続・自分のやりたい仕事が分からない

もっとも自分の一番やりたい仕事につける人は少数派である。

私の場合、志望校を決める直前までは数学者になりかったので、理学部と医学部の両方を受験した。当時の大学入試の制度はA日程、B日程という制度であったので、国公立のダブル受験とダブル合格が可能であった。ちなみに両方合格であった。そこで再び悩み苦しむことになる。数学者以外だったら、パイロット、ジャーナリスト、犯罪捜査をする刑事などにも憧れた。という意味では、今の仕事は自分が一番やりたかった仕事ではないとも言える。しかし、私は医学部への進学を勧めてくれた両親には感謝している。逆説的ではあるが、一番なりたかった職業に就けることが必ずしも幸せとは言えない。

その理由はいろいろある。例えば、もし自分の仕事が一番やりたかった仕事であったなら、スマホ中毒のように仕事中毒になってしまう。実際、私の大学院時代はプロの研究者達と一緒に仕事をしていたが、朝から深夜まで、1年365日、本当に年中無休で研究している人もいた。これは精神衛生上好ましくない。2番目(もちろん3番目や4番目でもいい)にやりたかった仕事で、健康的な生活を送る人生も悪い選択ではない。