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科学の技法

現役整形外科医が語る科学のトリビアです!

アマチュア天文学者の活躍

毎日新聞平成29年3月25日の記事によると、「新古今和歌集」や「百人一首」の著者でもある藤原定家は18歳の頃から56年間「明月記」という書物に、客星(突然現れた星)の記録を紹介している。この記録をアメリカの天文学の専門誌へ紹介したのは、神戸の貿易商であり、アマチュア天文学者としても知られる射場保昭氏である。その後、欧米の天文学者がこの現象に注目してその1つがかに星雲を生み出した超新星爆発であることが判明した。また別の記録では、1204年に京都の北の夜空が山に起きた火事のように赤く光っていたという記載があった。これは「赤気」(せっき)と呼ばれる現象であり、実は京都の夜空に現れたオーロラであることが後に判明した。その当時は太陽活動が異常に活性化していたため、京都にオーロラが発生したことが理論的に説明できる。現代の天文学や地球物理学にまで新たな知見をもたらした藤原定家の情熱もすごいが、私はアマチュア天文学者の射場保昭氏の情熱にも感動した。